今回は長期的な視点で仕事をするうえで大切な事についてお話しようかと思います。
もちろん皆様それぞれの考えで仕事をしているかと思いますので、ここからの内容は私の考え方の紹介という形で見ていただければです。
まず、私は契約社員のアニメーターという形で会社に所属しています。契約している期間はその会社の目的を達成するために行動をしなければいけません。
フリーランスで働いている方の場合は、会社には所属はしておらず業務を委託されているだけなので、この話には当てはまらないのですが、考え方の参考にはなるかと思うので、よかったら読んでもらえたら嬉しいです。
企業の目的とは
会社の目的とは何でしょう。会社ごとで違うのですが、ホームページなどに行くと経営理念であったり企業理念などが書かれている事がありますね。それらが会社の目的であるとも言えます。多くは社会貢献についての理念が書かれているかと思います。
例えばソニーのサイトでは2022年3月29日時点で次の画像のように記載されています。
このような目的を達成するためには企業を継続的に運営していく必要があります。企業は自らを継続的に運営していく手段として利益を追求しています。
私たちはたびたび利益を得る事を目的としがちなので、企業の目的をしっかりと確認しなければいけませんね。
経験と蓄積
会社の目的がわかったところで、私たちが日々の業務では何を意識する必要があるのかを考えてみましょう。
アニメーション制作の現場で、デザイナーにとっては目の前の作品を作り上げる事は重要な事ですよね。もちろん、会社の営利活動にとっても大切な事です。しかし、それだけを見ているのでは会社の未来は明るくありません。
長期的な視点で見ると、会社としては作品単体でのクオリティよりも、その作品で得た技術や仕組みなどの経験を今後に残し、次は前回のクオリティを超すような作品を作るといった活動を継続していくことが大切です。
この業界では転職をするのも当たり前ですし、フリーランスの方が大半です。そのため作品を作っている過程で生まれた経験は会社としてはあまり蓄積されずに、個人に蓄積していく傾向が強いです。
会社に所属する契約をしている以上は、経験を会社へ蓄積していく活動こそが主たる業務だと思っています。それに対して一つ一つの作品作りは一時の経験でしかないわけです。
作品作りの結果として、完成した商品がレガシーとして積みあがってはいきますが、重要なのはやはりどれだけ良い作品を継続的に作っていけるかだと思います。
そして、未来に行くほど良い作品にならなくてはなりません。同じクオリティのものを安定的に作っているだけでは、成長を続けている他社と比べたら相対的に見てクオリティは落ちていると捉えられてしまうからです。
まとめ
今回は長期的な視点で仕事をするうえで大切な事についてお話ししました。
まとめると
- 会社に所属しているならば会社の目的を達成するために働こう
- 会社に経験を蓄積していく活動が主たる業務
です。
あくまでも会社に所属して働く事だけにフォーカスを当てて説明したものです。それぞれの人生にとって大切な事があるかとは思うので、すべてのケースで当てはまるとは思いませんが、考え方の一つとして参考にしていただければです。
経験と蓄積の関係はフリーランスでの活動でも共通する部分もあるかもしれませんね。
将来は今よりもより面白い作品が見れたらみんな幸せになるかと思うので、継続してみんなで良い作品を作っていきましょう。
それではまた。